いちじくでイボやウオノメの治療

前項でタンパク質分解酵素プロテアーゼのフィシンのことをお話しましたが、いちじくを摂ると、フィシンが胃を丈夫にするので、胃炎による口の周りの吹き出物の治療も期待できます。

 

また、炎症を押さえる作用もあるので、のどの痛み、黄疸の治療にも有効とされています。

 

いちじくは、昔から痔にもよく効くといわれてきましたが、食物繊維(ペクチン)の効果で、果実を食べて(1日に3~4個)便通を整えることでの治療に加えて、フィシンの効果で直接汁を塗るのもさらに効果的となっています。つまり塗布薬として利用するわけで、患部に直接この汁を塗ることで傷の治りが早くなります。

 

手足の皮膚の荒れ、ひじ、かかとの角質化などにも、いちじくの汁を塗ると良いわけです。1週間程度塗り続けていれば、ガサガサ、ゴワゴワの皮膚にも次第に潤いが出てきます。

 

このいちじくの汁は、実をしぼり器でつぶせばたくさん取り出せます。ウオノメやタコには、1日に数回に分けて2週間程度塗り続けてください。そうすることで、ウオノメは芯が自然に落ちてしまいますし、タコも次第にやわらかくなって治っていきます。

 

水虫も、このフィシンの汁を1日に数回塗っていれば症状が改善されるそうですが、この場合はかなり根気よく続ける必要があるとのことです。